英語は初心者。何から始めたらいい?①リスニング学習の必須事項とは

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リスニングを勉強しようと思っているけれど、そもそも英語学習初心者で、何からやっていいかわからないという方も多いと思います。

初心者のリスニング学習における初期目標は、まず英語の音に慣れることと、英語の語順に慣れることの2つです。

なぜこの2つなのか。

英語には日本語にない音がたくさんあります。そのため、多くの人が「英語が聞き取れない」という壁にぶつかります。それから、日本語と英語の語順はかなり違います。この語順のちがいが、英語を理解するときの混乱のもとになるのです。

私は今まで100人以上の生徒さんを個人指導で見てきましたが、皆例外にもれずこの壁に直面しており、英語力が向上するかどうかは、ここをどう乗り越えるかにかかっていると言っても過言ではありません。

初期段階でこの2つの障害を克服しておくと、無駄な勉強をしなくてすむようになり、後々英語を学習するのがとても楽になります

さて、この2つのうち、英語の音に慣れるために必要なことが次の4つになります(語順に慣れるための方法はで扱います)。

  1. 正しく単語を読めるようにする
  2. 発音記号とフォニックスを練習する
  3. やさしい英語を聞く習慣をつける
  4. やさしい英語を書き取る練習をする

それでは、それぞれ解説していきますね。

 

①正しく単語を読めるようになろう!

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ここでは、英語の音に慣れるための練習をしていきます。まずは単語レベルで正しく英語を読めるように発音練習をしていきましょう。

脱カタカナを目指せ!

この練習で目指すべきことは、「脱カタカナ英語」です!日本語にはたくさんのカタカナ英語がありますが、実はこれがリスニング力を妨げる大きな要因になっているのです。

例えば、「ウイルス」や「ワクチン」。ウイルスは英語では正しくはvirus「バイアラス」と読みますし、vaccineは「ワクチン」ではなく、「ヴァクシーン」と読みます。cottonは「コットン」ではなく、「カトゥン」です。

このように、カタカナ和製英語とホンモノの英語の読み方は違うことの方が圧倒的に多いです。このことをまず覚えておいてください。そして頭の中からカタカナ英語を追放し、ホンモノ英語に耳をチューニングさせていきましょう。

 

単語帳やWEB辞書を用意して基本をさらおう

ではやり方です。何か一冊単語帳を用意してください。

日常会話を話せるようになりたいなら松本茂の「速読速聴・英単語 Daily 1500 ver.2」を使うとか、とりあえず基本の単語をおさらいしたいなら「速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3」や桐原書店「データベース3000基本英単語・熟語」を選ぶなど、自分の目的とレベルに合ったものを選ぶといいでしょう。

近頃はCDが付属している単語帳がほとんどなので、それを使って学習するのがおすすめです。

今頃はインターネットのWEB辞書にも音声がついているので、何か気になる単語があればネットでさっと発音を確認することもできます。電子辞書も読み上げ機能のあるものが多いです。単語を覚えるときには、綴りだけではなく、こうした機能を使って、ぜひ正しい発音を確認するようにしましょう。

WEBLIO辞書

 

②発音記号とフォニックスを勉強しよう!

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さて、単語の読み方にある程度慣れ、カタカナ英語とホンモノ英語のちがいがなんとなくわかるようになってきたら、次は発音記号とフォニックスを勉強しましょう。

①を勉強する前にこれらを勉強してもいいですし、同時並行で勉強してもかまいません。ただ、ある程度単語力がある状態で発音記号やフォニックスを学習したほうが、綴りと発音記号などの規則性がわかりやすいので、学習しやすいという人もいるかもしれません。

発音記号を学ぶことの意義ですが、発音記号がわかれば、知らない単語でも辞書を調べれば読み方がわかるので便利です。

また、留意すべきことは、同じネイティブスピーカーであっても、イギリスやアメリカ、オーストラリアやニュージーランドで、特に母音の発音の仕方にちがいがあるということ。学校ではアメリカ英語メインで習いますし、耳が鍛えられてない初期の段階では、国による発音の違いが区別できないかもしれません。しかし、将来いろんな人と英語を話すつもりなのであれば、いろんな国の英語の発音に慣れていく必要が出てきます。

例えば、hotはアメリカでは「ハット」に近い音で発音する傾向がありますが、イギリスでは「ホット」に近い音で発音します。発音記号で書くと、アメリカ発音はhάtで、イギリス発音はhˈɔtです。このように、発音記号を知っておいた方が、各国の発音のちがいが明確にわかるようになります。

フォニックスは、英語の綴りと発音の関係をルールとして体系的にまとめたものです。

 

英語は綴りと発音が一致していない

ご存知のように、英語は日本語と違って、綴りと発音が一致していません。例えば、lightだったら、ghは綴りとしては書くけれど、音としては読みませんよね。このように、英語の綴りにはいろんな例外がたくさんありますから、綴りを覚えるのが大変なわけです。それは何も日本人だけでなく、英語を母語として話す子どもたちにとっても、覚えるのが大変だという状況は一緒です。

そこで、英語を話す子どもたちにとって、綴りの学習が容易になるように開発されたのがフォニックスです。フォニックスは、日本でも主に子どもの教材として発売されています。しかし、大事なことは、英語を学習する大人にとっても十分に役に立つ内容であるということ!

フォニックスを学ぶことは、日本語で言うと、「あいうえお」をきちんと学習するということにあたります。音とつづりの関係を見ていくことで、英語の単語の音の単位がどのように成り立っているのかが理解できるからです。

日本語に「あ・い・う…」だけでなく、「きゃ・きゅ・きょ…」のような、ひとつの音として読むひとまとまりになる音があるのと同様、英語にも、AからZまでのアルファベットとは別に、”or, er, ur”などのように、ひとつの音として発音する音があります。

学校教育では明確にこうしたことを学びませんが、この音の単位をきちんと理解しておくと、発音・リスニング・スピーキングがグンと上達しやすくなります。初期の段階でこれを身に付けておけば、後々力を発揮できます。ですから、「フォニックスは子供用だから…」と思わずに、ぜひこなしてみてくださいね。

発音記号はWEBサイトなどにまとめているものがあります。さっと練習するのであれば、それを参照する程度でかまいません。→発音記号の読み方など。もっと本格的に発音記号を勉強したいと思ったら、大学入試用のテキストではありますが、「頻度順・音で覚える発音・アクセント」を1冊こなしてみるのもいいでしょう(ただし、大学受験用なので、初心者の方にとっては難しい単語もあるかと思いますが、それはあらかじめご了承を)。

フォニックスは、mpi研究所が様々な教材を出しているので、自分に合うものを探してみるといいでしょう。CDが少し高めの値段ですが、”Active Phonics テキスト“が薄くて取り組みやすいので、私としてはオススメです(Active Phonics CDは別売りです)。

 

③やさしい英語を聞く習慣を身に付けよう!

次に大事なことは、やさしい英語を聞く習慣をつけるということです。

音声素材としては、中学の教科書の本文を吹き込んだCDや、子ども用の英会話番組や歌、NHKラジオ講座の基礎英語1や2、Enjoy Simple Englishなどを聴くようにするといいでしょう。少なくとも、聞いていて半分くらいは理解できるものを選ぶことが大事です。

もし、これらの番組を聞いて半分も理解できない場合は、英文法や語彙力をまず身に付けるようにしましょう。その場合は、中学校2年生くらいまでの簡単な文法と、簡単な英文をまずは読む練習をしてからリスニングに取り組むといいでしょう(リスニングをしながら英文法や語彙力を定着させる練習法については、次のページで解説します)。

ちなみに、ネイティブスピーカー向けの英語のニュースやラジオ、洋楽などは発音の変化が多いので、初心者が英語を学ぶ素材としてはあまり向いていません。趣味として聞く分には構いませんが、初心者が学習してもあまり効果がないということは覚えておいてください。

大事なことは、英語を定期的に聞く習慣を身に付けることです。英語をある程度聞けるようになるためには、英語を聞くある程度の絶対量が必要だからです。1日5分でもいいので、集中して英語を聞く時間を作りましょう。集中するということがポイントです。この段階で、ぼうっと英語を聞き流すことはあまり意味がありませんので、やめてください。英語の音に慣れてないうちに英語の聞き流しをしても、雑音にしか聞こえず、何を言っているのかさっぱりわかりません。結果、学習としての効果がほとんどなく、時間の無駄にしかならないからです。

英語の聴き流しの効果についてもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

 

④簡単な英語を書き取る練習をする(ディクテーション)

dictation

英語を聞くことにある程度慣れてきたら、テキストを見ずに、聞こえてきた英語を書き取る練習=ディクテーションをしてみましょう。

この時、難しい英文ではなく、文字で読んだらすぐにわかるような、易しいテキストを必ず素材にしてください。また、なるべく丁寧にはっきり発音されているものを選んでください。間違っても、初心者の段階では、洋楽やドラマや映画などは素材として選ばないでくださいね^^;ほぼ間違いなく挫折しますから。

ディクテーションをある程度行うと、自分が音を聞き失うポイントがわかるようになってきます。前置詞や代名詞など、聞き落としやすい単語というのがあるはずです。それがある程度理解できたら、ディクテーションの練習は終えてください。この段階で聞き取れない音、単語があったとしても、特に気にする必要はありません。リズム音読を練習すれば、それらは解決することができるからです。

初心者の方はまず、この4つの練習を、学習頻度にもよりますが、1か月から2か月やってみてください。ここまでできたら、英語の語順に慣れるという次の段階と更に英語の音を聞き取るための練習に進みます。

続きはこちらです>>

英語は初心者。何から始めたらいい?②英語の語順に慣れる

2015.12.29