知っておくと役に立つ比較文化~個人主義と集団主義

こんにちは!なみのリズムのアサコです。

英語を勉強する際に、知っておくと役に立つのは比較文化。
特に、個人主義と集団主義について理解しておくと便利なので、今日はそのお話をしたいと思います。

 

個人主義が強い国と集団主義が強い国

ずばり、個人主義的な傾向が強いのはアメリカ他欧米の国です。

個人主義では個人の考えを尊重します。なので、自分なりの意見を持っていることが大事であり、自分自身で決定できることが自立だとみなされます。アメリカでは、小さな頃から何でも自分で選ばせることを大切にして子どもを育てると言います。

一方、日本は、親が子どものことについてあれこれ決めてあげることが多いですよね。小さな頃は親が選んで洋服を買ってあげるでしょうし、お稽古事も親が決めて習わせる。将来の進路さえ、親が決めることもあるでしょう。

そんな日本は集団主義に属する国。自分自身の考えを表明したり、通すことよりも、集団としての輪を尊重するように教えられます。「他人に迷惑をかけないようにしなさい」というのがその最たるものでしょうか。結果、他人に意見を合わせ、判断を他人にゆだねようとする傾向が生まれます。

 

個人主義、集団主義のいいところ

個人主義と集団主義、人によってどちらが好みか分かれると思います。
もちろん、どちらにもいい点があり、悪い点もあります。

個人主義は、自分らしく生き、自分なりの幸福を追求して生きていくことを奨励してくれます。人生は自分自身で切り開くことができ、成功は努力次第で勝ち取ることができるというアメリカンドリームがそれを体現していると思います。

集団主義は集団としての輪を大事にするので、個性は出しにくく、自分らしさを表現することが難しくなりがちです。個人がやりたいことよりも、集団の中に位置づけられた個人としての義務を果たす方が大事だとみなされるんですね。日本の従来の企業の年功序列や、長男が家業を継ぐ家父長制度がこれを体現していると思います。

そう考えると、集団主義は一見古い考え方のように思えます。自分らしさを押し殺さないといけないのは息苦しい。そんな集団主義なんか嫌だと、私自身そう思います。でも、集団主義にもいいところはたくさんあるのです。

集団主義はそもそも、危険から命を守るための知恵でした。農業などにおいて、それぞれが自分の義務を果たし、お互い協力し合っていくからこそ、みんなが生きていくことができたのです。東日本大震災の際、悲惨な目に合っても被災者が犯罪を起こすことがほとんどないということで、多くの外国人がびっくりし、称賛しましたよね。これも、個人ではなく集団を尊重するがゆえに可能なことなんです。

 

個人主義がはらむ問題とは?

けれども、欧米の影響で、日本も個人主義の傾向が強まっていると思います。現代は、お金さえあればほぼ何でも手に入る便利な時代です。命の危険がないこうした時代だからこそ、個人主義が成り立つようになったのだとも思えます。

個人主義の根っこには、「自分で選択できることはいいこと」、「選択肢は多ければ多いほど良い」という考え方があります。しかし、これが行き過ぎると、問題を生み出すようにも思えます。

たとえば、わかりやすいところでは、生命倫理に関することまで自己決定権が及んでしまうこと。
女性に自己決定権があると考えれば、妊娠中絶するかどうかはその女性にゆだねられます。胎児の生命は問われません。他人の体を使ってでも自分に子どもが手に入るという選択肢があることが大事だと考えれば、代理母の制度ができるわけです。生きる権利をなるべく選択できることが大事だからこそ、臓器移植やクローンの技術が発達していくのです。技術の発達と個人主義的な考え方の広まりで、自己決定権が生命倫理にまで及ぶようになっているのです。

多くの人が上記のような選択肢ができることはいいことだと思っているように感じられます。しかし、選択肢が多ければ多いほど、人は本当に幸福になれるのか。個人的には難しい問題だなと考えています。個人主義が行き過ぎることに対して、どこかで怖さも感じるのです。これについて語ると長くなってしまうので、この話についてはまた今度にします^^;。

シーナ・アイエンガーの『選択の科学』によると、アメリカは個人主義の度合いが91点で、日本は47点。集団主義が一番強い国はグアテマラでなんと6点だそうです。日本はちょうど真ん中くらいなので、集団主義と個人主義がひしめき合っているようなダブルスタンダードの社会なのかもしれません。

 

個人主義が好きなら、英会話をマスターしやすいかも

あなたは個人主義と集団主義、どちらが自分に合っていると思いますか?

一番簡単な見分け方は、あらゆる場面で、自分で決めたいと思うものが多いか、それとも他人に決めてもらいたいと思うものが多いか、です。前者なら個人主義寄り、後者なら集団主義寄りです。

アメリカ人であっても集団主義が好きな人がいるかもしれませんし、日本人でも個人主義の方が自分に合っていると思う人は多いかもしれないと思います。私の推測なのですが、個人主義的な考え方が好きな人は、英語とも親和性が高く、英会話をマスターするのも早いのではないかと思います。

いずれにせよ、英語を勉強するときは、個人主義を理解した上で学ぶと、日本語ではこう表現するのに、なぜ英語ではこういう表現になるのか、など、英文法への理解も高まりますよ^^

以上は、シーナ・アイエンガーの『選択の科学』を参考にして執筆しました。

もっと掘り下げたい方はぜひ読んでみてください。


選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

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日本語と英語の語順の違いにも、集団主義と個人主義が表れています。興味のある方は以下の記事もどうぞ。

 

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