高周波に慣れることで英語が聞き取れるようになるの??

koshuha2

こんにちは 🙂 リズムで英語をマスターする!
なみのリズムのアサコです。

英語のリスニングが苦手という人は多いですよね。かくいう私もかつて、英語の音の聞き取りがすごく苦手でした。

そんなときに見つけたのが高周波教材です。英語に特徴的な高周波の音に慣れることで、英語の音の聞き取りを向上させようというものです。

この高周波教材は、果たして効果があるのでしょうか。

私の学習経験と指導経験から、独断と偏見で検証してみます。

 

日本語と英語の言語の周波数のちがい

言語にはそれぞれメインとなる周波数があります。日本語は低周波の領域に属する音が多く、英語は高周波の領域に属する音が多いそうなのです。

日本語は125Hz~1500Hzくらいの間で、イギリス英語は2000Hz~12000Hzくらいだといいます。この説だと、それぞれ重なるところがありません。
(ソース http://www.eikaiwanopl.jp/information/proskons/passband.html ←リンク切れになっています。)

日本人は低周波の音には慣れているけど、高周波の音を聞くことに慣れていないだから英語を聞き取れないという話なんですね。

でも、本当にそうなのでしょうか?

上記のソースでは、日本語より英語の方が周波数が高いというトマティス理論は、子音が多い言語は正しく周波数が測定されない(周波数が高く計測されやすい)ために起こる見かけ上の誤りだとしています。その通りだと思います。この間違った理論を、スピードラーニング、エブリデイイングリッシュ、リスニングパワーなどの名の知れた英語教育サイトが提唱しているため、いろいろな人が引用しているという困った現状があります。(シン)

 

日本人が英語の聞き取りが苦手な理由は?

hukidasi

日本人に、英語の聞き取りが苦手な人が多い理由はいくつかあるのですが、その主な理由としては子音の聞き取りが苦手であることがあげられます。

日本人は、子音の聞き取りが苦手

日本語は母音の多い言語ですよね。日本語を”NIHONGO”というふうにローマ字にすればわかる通り、日本語の文字はほとんどが「子音+母音」で構成されています。

一方、英語は子音の多い言語です。”strength”という単語を見てください。この単語は、「子音+子音+子音+母音+子音+子音+子音」で構成されています。なんと、子音6つに対し、母音が1つしかないのです。

このギャップに原因があるのです。

日本語においては子音よりも母音が大事なので、私たち日本人の耳は、母音ばかり聞こうとするモードの耳になっています。このことについて詳しくは、以下の記事でも書いているので関心のある方はこちらもお読みください。

そして英語を聞くときも、この日本語モードの耳で英語を聞いているので、母音ばかり聞き取ろうとしてしまう結果、子音を聞き逃す傾向があるのです。

具体例を挙げますね。

私はイギリスのアイドルグループ、One Directionが大好きなんですけど、彼らの曲、”What makes you beautiful”をYoutubeで聞いていたところ、こんなコメントを見つけました。

That’s what makes you beautifulが、

シンさん
カ・ツ・メ・シ・ビューティ・フォー」にしか聞こえん!

と(笑)

アサコさん
カツメシ(笑)

いや、笑っちゃいけません。私も昔はそういう耳でしたから^^;

さて、なぜ、”That’s What Makes You”が「カツメシ」に聞こえてしまうのでしょうか。分析してみます。

Thaが「カ」に聞こえ、t’sが「ツ」に聞こえ、whatは見事にスルー(前の「ツ」に意識を取られているからですね)、makes youが「メ・シ」に聞こえる。そんな具合ではないでしょうか。

見事に母音ばかりに気を取られていて、子音を聞き落とし、実際に存在しない母音まで入れてしまっているのがわかりますか?日本人は母語の影響で、子音の方になかなか意識が向かない結果、英語でキャッチできない音が多くなってしまうんですね。

実際にどんなふうに聞こえるか、聞いてみてください!(時間がない方は2分7秒あたりから聴くと、what makes…の部分が流れます) One Direction “What Makes You Beautiful”

 

子音には高周波が多く含まれる、でも…

上で述べたとおり、日本人は子音の聞き取りが苦手です。

だとすれば、子音を聞き取れるようにすることが、リスニング力向上に対するひとつの対策だと考えられるわけです。では、どうしたら子音が聞き取れるようになるのか。そこで、高周波教材の出番だというわけです。

子音には高周波が多く含まれます。母音の多い日本語に慣れている私たちは、高周波に慣れていないから、高周波が多く含まれる子音が聞き取れないという論理です。そこで、高周波に音を慣らすことで、子音を聞き取れる耳を作ろうというわけですね。

アサコ先生
でも、待ってください。
私たちは、本当に高周波の音が聞こえていないのでしょうか?

聴力検査を思い出してみてください。「キーン」という音が鳴るあれです。あれ、みんな聞き取ることができますよね?もしあれが聞き取れなかったら、耳に障害があると判断されてしまいます。

甲高い高周波の音というのは、いろんなところで聞こえるものです。鳥の声も、マイクの「キーン」という音も、私たちにはちゃんと聞こえています。

 

高周波はきちんと耳に届いている。でも、意識が向いていないだけ。

shiin

そうなんです。私たちは、ちゃんと高周波をキャッチできる耳を持っているのです。

つまり、「聞こうと思えば聞こえる状態にある」のですが、英語の場合、意識がそちらに向いていないので、聞き逃してしまっているだけなのです。

みなさんは、「見えないゴリラ」って知っていますか?

バスケをしている人たちの中に、実はゴリラが混ざっているという動画があります。被験者には、その動画を見てもらい、白いTシャツを着ている人が何回ボールをパスしたかを数えてもらいます。驚くべきことに、その動画を見てもらった人のほとんどが、ゴリラの存在に気が付かないのです!

この実験は、私たちが何に注意を向けているかによって、いかに他のことに盲目になってしまうかを示してくれています。

ゴリラほど目立つ存在を見逃すなんて、普通は考えられないと思います。でも、意識の向け方次第で、情報をキャッチできるかどうか、いかに大きく左右されかということがわかると思います。

「見えないゴリラ」 詳しくは、こちらのサイトをどうぞ。

みんな大好き「見えないゴリラ」系動画まとめ

 

さて、これは視覚情報についての話なんですけど、聴覚情報についても全く同じことが言えるんですよ!

音は、そこにあるのです。そして、それを聞くことのできる耳も私たちはきちんと持っています。

けれども、日本語の影響で、そちらに注意が向いていないがために、英語の音が聞こえないのです!

 

高周波に慣れるだけでは不十分

だとすると、高周波そのものに慣れるだけでなく、子音に意識を向ける習慣を身に付けることが大事だと言えます。

高周波を強調して録音した教材を聞けば、強制的に、一時的に子音に意識が向くようになります。私自身、高周波教材を1か月ほど試したことがありますが、聞いた直後、英語がかなりクリアに聞き取れるようになりました。

しかし、聞かなくなって少し時間が経つと、元の、英語が聞こえない耳に戻ってしまっていたのです。他の人のレビューを見ていると、「効果があった」という感想をよく見かけるので、これは私だけなのかもしれませんが、私にとっては、

アサコ先生
高周波教材は、高速道路効果みたいなものでした。

高速に乗っているときは早いスピードに慣れますよね。そのスピードに慣れた状態で普通の道路におりると、普通のスピードが随分と遅く感じます。けれども、しばらく経つと、その遅いスピードに次第に慣れていきますよね。

それと同じように、高周波教材を聞いた直後は、高周波の音に慣れてそっちに意識が行ったのだけれど、時間が経ったらいつもの聞き方に戻ってしまったということだと思います。

つまり、高周波教材は、子音を聞き取るいいきっかけにはなるのですが、そもそも子音を聞き取るのだという意識が身に付いていないと、元に戻ってしまうのではないか、というのが私の経験からの推測です。

 

子音に意識がいかないのは、いらない母音に気を取られているから

聞こうと思えば聞こえるはずなのに、子音に意識が向かない。それは、日本語モードになっている耳が無駄に母音を聞こうとしてしまうことが原因なのではないかと私は考えます。

高周波の音に慣れていないから子音が聞き取れないというよりかは、いらない母音に気を取られるから子音に意識がいかない。その結果、高周波の音にうとくなるということなのではないかなと。つまり、高周波の音に弱いのは、原因ではなく結果だということ。

更にいえば、子音を認識できないのは、無駄に母音を入れて英語を読んでしまう習慣を身に付けてしまっているからです。

この母音を無駄に入れてしまうという日本語の習慣を取り除くのに有効な手段が、リズムを意識して英語を聞くようにすることなんです。私の場合ですが、リズムを意識するようになった結果、子音を聞き取ることに意識が向くようになり、その結果、英語が聞き取れるようになりました。

アサコ先生
なので、リスニング学習にはリズムがカギ!

だと私は考えています。

ただ、高周波教材を聞いた直後は子音がクリアに聞こえるようになることは確かです。だから、子音の音、かすれるような息の音の聞き取りが苦手だという人は、試してみるといいと思います。

ただ、英語にはリエゾンなど発音の変化もありますし、それを学ばずに、高周波教材だけに頼っても、根本的な解決にはならないのかもしれないというのが私の結論です。

 

まとめ

  • 日本人は子音の聞き取りが苦手
  • 私たちの耳には高周波の音はきちんと届いている
  • 子音が聞き取れないのは、意識がそちらに向いていないから
  • 子音を聞き取る習慣を身に付けることが大事
  • 子音を聞き取る習慣を身に付けるにはリズム学習が有効
  • 高周波教材は一時的には有効だが、根本的解決にはならないかもしれない

 

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