長文が読めない!と思ったときにやるべきこと→音読筆写

TOEICや英検対策などで、英文を読む力を上げたい、読解力を上げたいと思っている人は多いと思います。

でも「読解力」ってどうやって上げたらいいのか、つかみづらいですよね。英文を読むためには、単語、文法の知識が必要。でもそれだけで読めるようになるわけでもありません。読めたと思っても、解答を間違えてしまったり、単語は知っているのに、全体としての意味がつかめなかったり…。

そんな人にお勧めなのが音読筆写。音読筆写の学習効果としては、文法が身に付くこと、英語ならではの表現が身に付くことなどが上げられますが、一番の効果は、英文の文章構成パターンが身に付くこと。

読解力を上げるためには、英文全体の論理構成をつかむ力が欠かせません。

ここでは、構成をつかむための音読筆写について説明していきます。

 

音読筆写とは何か?

to-write

音読筆写とは、英文を読み、内容を理解した上で、英文を声に出して読み、更に書き写すという学習法です。

通常の英語学習では、長文を読み、問題を解いて、答え合わせをするだけですよね。でも、問題を解くだけでは学習効果はうすいことがほとんどです。

例えば、一度解いた問題を、時間が経ってから解いたら、また同じところで間違えてしまったという経験はないでしょうか?

解答を間違えた理由をその場で頭で理解するだけではダメなのです。英語は、よくスポーツと同じだと言われます。スポーツでも、間違った素振りをしていることを理屈で理解するだけではダメですよね。正しい素振りができるようになるまで練習しなければなりません。

英語でも同じで、正しく読めるように身に染み込ませる必要があるわけです。その積み重ねがあってこそ、読解力が上がるわけです。

そのための練習が音読筆写です。音読だけでも効果がありますが、声に出して読むだけでなく、更に手を使って英文を書き写すという能動的な学習をすることで、効果を上げようというのが音読筆写のねらいです。

 

音読筆写が読解力UPに効果がある理由

音読と筆写をすると、脳の前頭前野が活性化することが実験で知られています。前頭前野が活性化すると、記憶力や認知力が上がるのです。そのため、学習に大きな効果があります。

また、声に出して読んで書くことで、英文全体のパターン・論理構成をより能動的に把握することができます。そうすることで、英文に対する理解がより深まるのです。

小学生の頃には作文が苦手だったという方でも、仕事でEメールが書けない人はいないと思います。何から書いたらいいかわからないと、作文はなかなか書けないものですが、型がわかれば、書くのは楽ですよね。

Eメールでは、まずは相手の名前→メールをくれたことに対するお礼→用件の端的な説明→具体的な説明・補足→終わりのあいさつ→自分の名前…というような流れで書くことが多いと思います。この流れを把握しているからこそ、メールが書けるわけです。

そして、同時にこの流れを理解しているからこそ、相手のメールもすんなりと理解することができているはずです。

私たちは日本語で文章を書くとき、意識的にせよ、無意識にせよ、この型を踏まえて文章を書いています。他人が書いた文章などを見て、真似して書くことで、日本語の文章を上達させてきたのです。

ですから、英語でも同じことを意識的にすることで、効果が望めるわけです。英語には英語の型がありますし、英語には英語ならではの表現方法があります。書き写すことで、それらを吸収していくことができます。

ある程度長い、まとまった文章を書くことのできる人は、読解も得意です。なぜかというと、文章の構成パターンを身に付けていなければ、長い文章は書けないからです。構成がなければ、文は支離滅裂になってしまいます。長い文を書くためには、型・パターンを強く意識しなければなりません。

構成がわかっていると、次に来る情報が把握しやすくなります。これが読解力につながっているのですね。

また、「同時通訳者の神様」と呼ばれている國弘正雄さんも「國弘流英語の話し方」で音読筆写を勧めています。書き写すというのは面倒な練習かもしれませんが、それくらい能動的に学習することで、効果も高くなるわけです。次の項目で具体的なやり方を載せていますので、ぜひ頑張ってみてください。

※ちなみに、テストなどで実際に問題を解くときは、黙読をしたほうが英文の理解と解答に集中できます。音読筆写は、普段の勉強で、知識を定着させるために必要な筋トレのようなものだと考えてください。テストという試合をこなすために必要な体作りのようなものです。

 

音読筆写の具体的なやり方

まずは、自分の目的に合わせて素材を選びましょう。

TOEICを受ける人なら、Part6や7のE-mail文などを使うとよいでしょう。また、リスニングPart4のスクリプトなどを使ってもいいですね。英検を受けるのであれば、問題文を使うのがオススメです。

長い文章だと、書き写すのが大変ですし、構成を把握するのも大変なので、最初は短めの英文を選ぶといいでしょう。

  1. 音声があるなら、音声を聞いて発音・リズムを確認
  2. 音声に合わせてリピーティング
  3. 英文をフレーズリーディングで精読する
  4. 英文全体の構成を確認する
  5. 英文全体を書き写す
  6. 英文全体を音読する

リスニングの学習もついでにしたいのであれば、①②をやるといいでしょう。読解力を上げるためだけの学習であれば、③~⑥だけをこなせばOKです。フレーズリーティング(スラッシュリーディング)について詳しくは、この記事も参考にしてください。

④の構成の確認の際には、段落ごとに要約する作業をしておくとより効果的です。

例えば、インターネットについての文章があるとします。第1段落ではインターネットがいかに普及してきたか、その外観についての話。2段落では、インターネットの利点の話。3段落目ではインターネットの及ぼし得る悪影響の話。最後の段落では、インターネットを効果的に使う方法が書いてあるなど、段落ごと、もしくは部分ごとに見出しタイトルをつけてみるのです。

そうすることで、英文全体の構成、流れや概要がつかみやすくなります。

書き写すときの 注意点としては、英文全体の構成パターンに意識を向けること。ただぼーっと見ながら写しているだけではあまり効果はありません^^;

更に書き写した後は、もう一度最初から最後まで音読してみましょう。英文がより理解しやすくなっているはずです。

ちなみに、全体を書き写すのは一度でOK。複数回書いた方が定着はするでしょうが、何回も書くと時間もかかるし集中力も切れてしまいます。それよりも、構成をきちんと確認する作業をしておく方が大事です。気に入ったフレーズや表現があったら、その部分だけ何回も書いて覚えるとよいでしょう。

 

自分流にアレンジして英作文をしてみよう!

更に可能であれば、その文章を自分流にアレンジして書くのもすごくすごくオススメです!

例えば、Eメールの文章を、型だけ使用して、自分の実際の立場に置き換えて、書いてみるんです。次の英文を使ってみましょう。

Dear Ms Foot,

Thank you very much for your e-mail. I’m sorry to hear that the digital camera you purchased at our store is defective and doesn’t work as it advertised…
下線部の部分のみを流用し、アレンジして下記のように書き換えてみます。

Dear Mr Sato,

Thank you very much for your e-mail. I’m sorry to hear that the shoes you purchased are not suitable for you…

自分がまるでその英文を書いている筆者であるかのようにイメージをして、ただ書き写すだけでも効果がありますが、このように、少し場面を変えてアレンジして書いてみることで、英文を実際に自分のものにしやすくなります。

少し難しい応用練習かもしれませんが、是非たくさん英文をインプットして、自分でも書いてみてください。

ちなみに私は大学の時、本を読みまくって、要約を行い、レジュメにして発表するという作業を山のように行っていました(日本語と英語の両方)。そして幸か不幸か、教授はレポートの書き方なんて教えてくれませんでしたから、本でよく使われている表現や論理構成パターンを実際に使いながら、「こうかなあ、ああかなあ」、と真似しながらレポートを書いていたんです。

そのおかげで、文章の構成パターンを大分つかめるようになり、英語も日本語も読解力が随分と上がったんですね。

書けるようになれば、読めるようにもなるんですよ^^

是非試してみてくださいね。

 

まとめ

  • 読解力を上げるためには文章の論理構成・パターンを身に付けることが大事
  • 音読筆写は英文のパターン・構成を習得するのに効果的
  • 構成を把握するためには、要約するとよい
  • 英文を自分流にアレンジして書くことでより効果を上げられる

 

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