物語「がまくんとかえるくん」でつかむ、start to doとstart doingのちがい

sprout

こんにちは^^
なみのリズムのアサコです。

英語1分豆知識のコーナーです。

今日はstart to doとstart doingのちがいについてお話ししますね。

通常、高校の授業で習う文法では
「start to doとstart doingは同じ意味です」と習います。

例えば、It started to rain.とIt started raining.

日本語に訳したら「雨が降り始めた」で全く同じですよね。

でも、より正確に言うとちょっとしたちがいがあるんです。

この感覚がわかってくるかどうかが、英語が面白く思えるかどうか、そして英語が本当に得意になれるかどうかの分かれ目だと思います^^

 

start to doとstart doing: 文脈からちがいを考えてみよう!

では、早速具体例を見ていきましょう!

さて、みなさんは「がまくんとかえるくん」を知っていますか?

アーノルド・ローベル作の子ども用の絵本です。思わずほっこりする話が多いので、大人の英語の多読素材としても人気です^^

この人気シリーズの「ふたりはともだち」の英文を使って説明をしていきますね。

(英語のタイトルは”Frog and toad are friends”より、The Gardenからの一節です)

場面は、かえるくんががまくんに花の種をもらうところから始まります。

がまくんはかえるくんにもらった種を庭に蒔きます。そして、顔を地面に近づけて

“Now seeds, start growing!”と叫びます。

でも、蒔いた直後に芽が出るわけはありません^^;

The seeds did not start to grow.

そこで、もっと頭を地面に近づけて

“NOW SEEDS, START GROWING!”と叫びます。

toad

がまくんがあまりに騒々しいので、見かねたかえるくんはがまくんにアドバイスします。

「太陽に当たって雨が降れば芽が出るからそうっとしておきなよ」と。

でも、がまくんは待ちきれない様子。夜になっても窓から庭を見つめています。

もちろん、芽はまだ出ません。

そこでまた言うのです。

“My seeds have not started to grow.”と。

この例からわかるように、start to doとstart doingは明確に使い分けがなされていることがわかります。

ここでは決して、「どちらでもいい」というわけではないんですね。

では、両者、どのように使い分けがなされているのでしょう?

この話の文脈をヒントに、start growing とstart to growの意味のちがいを考えてみてください。
ヒントは・・・・・

doingは、具体的な動きを表します。
to doは、これから何か行動をしようとしている地点を表します。

 

 

では、答え行きますねー!

がまくんが、「大きくなあれ!」という意味で

“Now seeds, start growing!

と言っているとき、がまくんは、蒔いた種が芽を出して、すくすくと成長していく姿を思い浮かべているはずです。

ですから、成長している「動き」をイメージできるdoingを使っているのです。

でも、実際には種は芽を出す気配がありません。

種が成長しているという具体的な「動き」を感じられないので、”My seeds have not started to grow.” と言っているわけです。

意味の違いによって、きちんと使い分けがなされているんですね。

 

不定詞と動名詞の本質的理解を目指せ

この差が感覚で感じられるようになると、いわゆる「不定詞」と「動名詞」のちがいが本質的にわかるようになります。

「不定詞と動名詞」と言えば、enjoyのうしろは動名詞~ingで、hopeのうしろは不定詞to doで…。などなど、高校時代に暗記するのに苦労した人も多いでしょう。

でも、丸暗記した知識ってあんまり使えないんです。

テストのときは覚えていてもそのあと忘れてしまいますし、肝心の英作文では使えない知識になっていたりする^^;

コツは、文法知識と「感覚」を結び付けて覚えておくことなんです。

さて、to不定詞を取る典型的な動詞にdecide「決める」がありますが、

I have decided to go abroad. 「私は海外に行くことに決めました」

と言う時、まだ海外には行っていませんよね。「海外に行くこと」を決意しただけです。具体的な行動にはまだ移っていない状態です。

言い換えると、go abroadの前段階で止まっている感じですね。

がまくんのセリフ、”My seeds have not started to grow.”と同じです。これも、growの前段階で止まっている感じなのです。

一方、動名詞を取る典型的な動詞にenjoyがあります。

I enjoy playing tennis. 「私はテニスを楽しんでいます」

と言う時、すでにテニスをしていて楽しんでいるという具体的な「動き」をイメージすることができますね。

もうひとつ例を出しましょう。

  • It started to rain.
  • It started raining.

どちらも日本語に訳せば「雨が降り始めた」ですが、前者は降り始めたばかりの開始地点が強調されているように感じます。降っていない状態から、降ってきたその瞬間をとらえているようなイメージです。

一方、後者は雨が降り始めたところから、雨がその後も継続的に降り続いている感じをイメージさせます。

微妙な差ですけどね^^;

まとめると、

  • to doはこれから行動に移ろうとしているところ
  • doingはすでに動き出している感じ

ととらえるといいでしょう。

もちろん、両者でほとんど意味に差がない場合もありますけどね。

今後英文を読むとき、doingやto doに出会ったら、少し立ち止まってみてください。

そして、意味合いを考えてみるようにしてみてください。

そうすれば、日本語訳するだけでは見えなかった英語の世界が見えるようになります^^

それではまた!

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