英語の母音:マスターすべきは5つだけ!発音を見分けるポイント3つ

こんにちは!なみのリズムのアサコです。

今日は英語の発音、母音の見分け方について説明していきます。

日本語では母音が「あいうえお」の5つしかないけれど、英語にはもっとたくさんの母音があります。

その数は、数え方にもよるんですが、主なものを数えた場合には16個、細かく数えた場合にはなんと26個もあります!

でも、「全部覚えないといけないなんて大変だ!!」なんて思わないでくださいね。

本当に攻略すべきなのは、たった5つの母音だけ。あとは日本語の発音に近いものだったり、バリエーションに過ぎないなんです。

この5つの母音が攻略できれば、日本語発音から脱することができます!^^!

今日はその見分け方をお伝えしますね。

 

マスターすべきは、ӕ・ɑ・ɪ・ʊ(U)・əの5つだけ!

まずは、下記の母音の一覧表をご覧ください。

vowel_chart

一見、たくさんあるように見えますね。

でも、繰り返しますが、本当にマスターすることが必要なのは、5つの母音だけなんです。

それは、ӕ、ɑ、ɪ、ʊ(U)、そしてあいまい母音のəだけ。

その理由をこれからお伝えしていきますね。

 

5つの母音だけマスターすればOKな理由

まず、上記の母音一覧表の見方について説明します。

左の表には、日本語の「アイウエオ」に対応する英語の母音を入れています。

(※本来、英語をカタカナ表記するのは無理です。でも便宜上、わかりやすくするために、日本語表記もカタカナで入れておきました。)

右の表には、「アィ」「オィ」などの二重母音、そしてRの音のついた母音が入っています。

これらは、主に左側の表にある母音の組み合わせでできている母音です。言うなれば、単なるバリエーション。なので、おおざっぱに言えば、左の表にある母音をマスターすればOKだと考えてください。

それから、右側の一番下の発音記号に注目してください。əという母音がありますね。これを「あいまい母音」と言います。

「あいまい母音」とは、それぞれの母音を弱く発音したもののことを言います。なので、カタカナ表記ができません。その意味で難しく感じるかもしれませんが、これもマスターしておくべき母音のひとつです。

あいまい母音については別記事で書いていますので、詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

 

この記事では、あいまい母音以外の主な母音の発音の仕方について説明していきます。

 

「ア」の発音

さて、日本語の「ア」に対応する母音は、英語ではʌ、ӕ、ɑの3つがあります

このうち ʌの発音は、日本語の「ア」に近いです。なので、日本語感覚で「ア」と発音すれば大体OK。

なので、マスターするべきはӕとɑの2つです。

ӕは「ア」と「エ」の中間音。一方、ɑは「ア」とも「オ」とも聞こえるような音です。発音の仕方については、あとで詳しく解説します。

 

「イ」の発音

次は、日本語の「イ」に対応する母音です。英語では、ɪとiːの2つがあります

この2つ、注意すべきは、「『イ』の音を伸ばすか伸ばさないか」の差ではないということです。itとeatの「イ」の発音は全く別物なんです。

まず、iːですが、ほぼ日本語の「イー」でいけます。ただし、唇を横にひらいて、はっきりめに発音してください。

写真を撮るときに、「はい、チーズ!」と言って、笑って歯を見せますよね。そのときみたいな感じです。

慣れないと難しいのは、むしろɪの発音の方です。ɪは「イ」と「エ」の中間のような音。ちょっととらえがたい音です。なので、マスターすべきはɪの発音なんです!

 

「ウ」の発音

お次は「ウ」の発音。英語ではʊ(U)とuːの2つがありますʊはUと表記されることがあります)

これも、「ウ」を伸ばすか伸ばさないかの差じゃないんです。別物です

uːの発音はわかりやすいです。口をすぼめて前に突き出すように「ウー」と言えばOK。難しいことはありません。

ʊ(U)の方は、「ウ」と聞こえますが、先ほどの「ウー」とはちょっと違う、ちょっと暗めの音です。

日本人にとってはこれもちょっととらえがたい発音。ということで、マスターすべきはʊ(U)です

 

「エ」と「オ」の発音

英語のɛとɔːですが、ちょっとあらっぽいかもしれませんが、それぞれ、日本語の「エ」と「オ」の発音でほぼ代用できます。

ということで、日本人が攻略すべき母音は、ӕとɑ、ɪ、ʊ(U)、そしてあいまい母音のəの5つです。

では、これをどうやって攻略すべきか?

気にするべきは、たった3つのポイントなんです。

くちびるとあごのタテ・ヨコの位置、そして音を響かせる場所に気を付ければよいのです。

根本的なことを知っていると、早いんですよ!

 

3つのポイントを知れば、難しい母音もマスターできる!

先ほど述べた、ӕとɑ、ɪ、ʊ(U)の母音を発音するときに大事なのは、「くちびるの位置」と「あごの位置」です。これらに意識を向けるようにしましょう。

ここでは、発音しやすくなるように、ちょっとしたエキササイズをしていきます。

くちびるの位置が大事

まずは、くちびるの位置についてですが、「くちびるをどれくらい横に開くか」が重要です。

先ほども例で出しましたが、「はい、チーズ!」というときには、思いっきり口を横に開きますよね?

まずはそれをやってみてください。

horizontal

 

あごの位置が大事

次は、あごの位置についてです。

あごは、上下タテの動きを意識します。

風邪を引いてお医者さんに言ったら、のどを見てもらいますよね。そのときに、「あーーーー」と口をタテに大きく開くはずです。そのとき、あごが下に下がりますよね。実際にやってみてください。

vertical

この、「くちびるをどれくらい横に開くか」と「あごをどれくらい下に下げるか」で、母音の音が決まってくるんです。

母音の発音の準備体操として、この口のタテヨコ運動をしてみてください。

exercise

あごを落として、「イ」が「ア」に変化するのを確認しよう

これができたら、次はくちびるを横に開いたまま、「イー」の位置から、あごだけ下に落とす練習をしてみてください。

「イー」と声を出しながらやってみると、「イ」の音が微妙に「ア」のような音に変わってくるはずです

 

あごを落として、「ウ」が「オ」に変化するのを確認しよう

次は、唇をまるめたまま、あごを下に落とす練習をしてください。

「ウー」と声を出しながらやってみると、「ウ」の音が微妙に「オ」のような音に変化していくはずです。
これができたら、準備運動は終了。実際に、単語の発音練習に移っていきましょう!

 

ӕ、ɑの発音をマスター!

さて、ここで下のチャートを見てください。

このチャートの中に、先ほど述べた難しい母音ӕ、ɑ、ɪ、ʊ(U)が入っています(あいまい母音のə以外)。

今練習した口の動きを意識しながら、実際に単語を発音練習してみましょう。


唇を横に開く                                         唇は丸く
あごはとじる                                       あごはとじる

vowel_table

唇を横に開く                                     唇は丸く
あごは下に落とす                                   あごは下に落とす


※この表は、Ann Cook ”American Accent Training”、73ページの母音チャートをお借りし、アレンジして作成しています。

まずは左側からです。

beatは、くちびるを最大限ヨコに開いた状態で「イー」と発音します。あごはそのままの状態です。

次に、左の一番下にあるbatを見てください。batは、くちびるは同様に横に開いたままですが、その状態で、あごを最大限、下に落として発音します。その状態で「アー」と発音すると、発音記号ӕの発音になります

この表では、bit、bait、bet、badと順に単語が並んでいますね。これは、あごを落とす順番に並んでいるんです。

くちびるはそのままに、あごを徐々にゆるめ、下に落としていきながら、各単語を発音してみてください。

次は右側に行きます。

bootは唇を丸め、突き出すように「ウー」と発音します。これがuːの発音でしたね。

次に、右の一番下にあるboughtを見てください。boughtは、唇は同様に丸めたまま、その状態であごを落とし、口を最大限タテに開きます。そして、「オー」と発音してください。これが発音記号ɑの発音になります

右側では、boot, put, boat, bite, boughtの順に単語が並んでいます。これは、くちびるはそのままに、あごだけを徐々にゆるめ、落としていく順に並んでいます。

あごを徐々に落としながら各単語を発音してみましょう。

 

ɪとʊ(U)の発音のコツは、声を響かせる場所を意識すること!

さて、次にɪとʊ(U)の発音にいきましょう。

これは、くちびるとあごのタテ・ヨコの位置に加えて、声を響かせる場所を意識すると簡単にできます

もう一度、チャートを見てください。

vowel_table

beatの下にbitがありますね。

ということは、くちびるは横に開いたまま、beatの時よりもあごをほんの少しだけ下に落として発音するということです。このとき、あごの緊張を少しゆるめる感じにするといいですそうすると、発音記号ɪの発音になります

ん?

beatの「イー」→iːとの発音の差がわからないって?

それもそうですよね^^;

そこで、声を響かせる場所を意識することが必要になるんです。

beat→iːは上の方で声を響かせますが、 bit→ɪは下の方で声を響かせます

beatの「イー」→iːは音の響きが明るい感じがしますが、bitの「イ」→ɪは喉の方から聞こえる、少し暗い感じの音がします。

uːとʊ(U)のちがいも同じです。

bootのすぐ下に、putがありますね。

くちびるは丸めたまま、bootを発音したときよりも少しだけあごを下に落として発音します。このとき、くちびるはbootほどはすぼめず、口を少しゆるめてくださいそうすると、ʊ(U)の発音になります

bootは上の方で声を響かせますが、 putは下の方で声を響かせます。

bootの「ウー」→uːは、音が少し明るい感じがします。一方、putの「ウ」→ʊ(U)は、喉の方から聞こえる、少し暗い感じの音がします。

WEBLIO辞書で、両者の発音の差を確認してみてください。

beatbit
bootput

(bootとputについては、男性と女性がそれぞれ発音しているので、差がわかりにくいかもしれません…)

 

あいまい母音əの発音の仕方については、下記の記事をご覧くださいね。

 

大事なのは発音だけじゃないよ!

さて、きちんと母音を発音できるようにするためには、口の運動をして、筋肉をつけることが大切です。

ということで、先ほどのチャートを見ながら、毎日練習してみてください。

口の形に慣れてきたら、次は声を響かせる場所を意識するようにしましょう。

そうすると、耳も慣れてきて、英語の母音が見分けられるようになりますよ!

 

さて、英語の発音を練習する皆さんは、英語が上手になりたいと思って、練習していると思います。

確かに、発音は大事です。

でも、英語の発話をマスターするにあたって、実は発音よりも大事なことがあるんです

英語が通じるかどうかを決めるのは、発音よりも実は…。

それについては、こちらの記事でお伝えしているので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

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