英語リスニング★長文ならわかるのに、会話文だと理解できないのはなぜ?

こんにちは、なみのリズムのアサコです。

今日もリスニング力UPのためのヒントを伝えていきます!

私は普段、中高生や社会人に英語を教えていますが、
最近特に感じているのが、「会話文に弱い人が多い」ということです。

たとえば、センター試験のリスニングで、説明文(長文)の問題では点が取れるのに、短い会話問題では点が取れないという人が割といます。

一方で、社会人であれば、プレゼンのような論理的な英語は理解できても、ドラマの会話の英語は難しいと感じたりしますよね。

従来の学校での教育を受けてきた私自身も例外ではなく、聞き取りに自信を持てるようになった今でも、ドラマでの会話の勉強は続けています。

どうしたら会話を攻略できるのでしょうか?

まずは、会話に弱い人が多い原因を探るところから説明したいと思います。

1.英語力は高くても、簡単な会話は理解できない?

大学受験を控えている生徒さんから、最近の模試のリスニング問題が難しかったと報告を受けました。筆記ではいつも8割以上は取れる、英語力の高い生徒さんです。

意外にも、間違えた問題というのが実際はとても簡単な文章でした。

著作権の問題上日本語で書きますが、以下のような問題でした。

<会話文>

A「大きくなったねえ」
B「会うのは本当に久しぶりだもんね」
A「本当、長い年月だったわ」

質問:Aさんがほのめかしていることは何か?

1.Bさんは身長が伸びた
2.AさんはBさんに長い間会えなくて寂しかった

 

↓答えは????
答えは2です。しかし、1を選んだ人が割と多かったのです(私の生徒さんだけでなく、他にも間違えた人が多かったこのことでした)。

確かに、Bさんは直接「さびしい」とは言っていません。でも、「長い年月だった」と言っていることから、BさんはAさんに本当はもっと早く会いたいと思っていたということが想像できます。

英文自体は簡単なもので、難しい単語もありません。ただ、会話の内容から、状況を読み取ることが必要です。そうしたことをせず、会話を文字通りの意味でしかとらえないと、1の「身長が伸びた」を選んでしまうのだと思います。

こうしたリスニング問題は、知識が少ない中学1年生のほうが得意かもしれません。言っている言葉の意味がわからなければ、相手の声色で相手の気持ちや言わんとすることをとらえるしかありませんよね。

実際、中学1年生に高1レベルのリスニング問題を解いてもらったことがありますが、何を言っているかわからないのにもかかわらず、答えが合っていたということがあります。それは声色で状況が判断できたからなんです^^;

説明文は、書いてあることさえ理解できれば正答を導くことができます。長文によっては知識がないと理解できないこともありますが、会話のように心情を汲み取るとか、暗に言わんとすることを理解しようとする必要はあまりありません。

会話に弱い人が多い理由は、こうした前提で英文を理解することに慣れていないからだと思います。

2.従来の英語教育には、会話に触れる機会がほとんどない!

そうなってしまうのも当然のことで、学校の英語教育では会話に触れる機会がほとんどないんです。

もちろん、リスニングとスピーキングは学校でも重視されるようになってきています。ベネッセ主催のGTECなどのテストで、それぞれの能力が試される機会も増えてきました。

中学校の教科書は、昔とは違って会話主体の英文となりましたし、リスニング問題が増えたり、発音に関する説明も増えました。それでも、学習内容そのものは大きく変化していないように思われるのです。

科学や歴史などを扱った説明文はどんどん読ませます。一方で、会話から心情を読み取るというような、国語の授業にはあるような学習は英語にはほとんどありません。教科書に形式としての会話文はあっても、文字通りとらえれば理解できる単純な文ばかりで、ドラマや映画のようなリアルな会話は学びません。

論理的文章ばかりを読むので、内容一致問題を解くことには慣れます。こうなると、長文の中で問いへの答えを見つけることは得意になります。

書いてあることだけを理解する分にはこれで問題ありませんが、それを書いた人がどんな気持ちであるかとか、どんな状況にいるのかとか、そういうことは考える必要がないので、結果として、そういうことが求められるような会話文は苦手になるわけです^^;

3.ドラマになると、もっと状況は複雑に!

とはいえ、先ほど例としてあげたようなレベルの会話文であれば、「状況を汲み取る」という練習を少し行えば、すぐわかるようになります。もっと大変なのは、ドラマや映画の会話を理解することです。

会話が特に難しく感じるのは、学校で習ういわゆる「会話表現」が、あまりにも限定されているからです。すごく不思議なことなのですが、アメリカ人なら誰でも知っている常識的なフレーズ、というのが、学校の教科書には一度も出てこないんです。

たとえば、”I’m in!”というフレーズがありますが、私はこれを知らなくてアメリカ人に驚かれたことがあります。「なんでもそんなのも知らないの?」と、驚くというよりもあきれていた気がします^^;「私もやるよ、入れて!」という意味なのですが、ずーっと何年も英語を勉強してきたのに、それまで一度も見た記憶がなかったのです。

こんな風に、よく使うフレーズなのに教科書では一度も出てこない、ということがよくあります。下品な表現だったら出さないのはわかります。でも、そういうわけでもないのに、出てこないのはなぜなのでしょう。。。これでは、教科書だけでは、英語を何年勉強しても会話がわからないということになってしまいますよね。

こうしたフレーズを学ぶのに便利な本があります。以下の本です。思い当たる人は、ぜひ見てみてくださいね^^

また、『海外ドラマはたった350の単語でできている』という本がありますが、日常会話で使われている言葉の数そのものは、本当に少ないのです。なのに理解できないということは一見不思議ですが、それ相応の理由があるのですね。

あと難しいのは、ジョークです。アメリカ人はジョークを大事にしているんですよね。

かつて、ポーランドに留学していた時のクラスメイトに、キャメルンというアメリカ人がいたんですが、彼もジョークが好きでした。何かとからんできてよくわからない冗談を言ってくるのが、私には苦痛でしたが(苦笑)。

(アメリカ人といっても特にジョークを言わない人もいるので、結局はその人のキャラ次第なのでしょうが、スピーチなどではちょっとした笑いを大事にしているように思います。)

いずれにせよ、ジョークというのは、その国に住む人が共通して経験してきたことや共有している常識・知識がないとわからないものだったりします。もっと具体的に言えば、マザーグーズの歌だったり、キリスト教の信仰に関するものだったり、ポップカルチャーや政治的なことだったり。それを国外に住む私たちが理解しようとするのは、なかなかチャレンジングなことですよね。

ドラマや映画を見ながら、リアルタイムで笑えるようになったらいいなあと思いながら、私も日々勉強を続けています。

4.会話を理解するには、楽しむことが大切!

もうひとつ。私たちが英会話を苦手とするのは、「英語の勉強」に対するイメージにもあるのかもしれません。

「英語の勉強」というと、分厚い参考書や問題集を前にして、ウンウンとうなりながら、必死に単語を覚えたり文法を学習するというイメージではありませんか?

実際、少し年配の人たちは「勉強は苦しいもの」だととらえている傾向にあるようです。むしろ、苦しくなければ勉強ではない、と考えている人も少なくないようです。

これは実際にあったことですが、塾で生徒さんに「洋楽を使って楽しみながら単語を覚えるといいよ」と伝えようとしたところ、上司に止められたことがあります。理由は、そういうことをすると、その生徒さんの両親が気を悪くするからとのことでした。彼女の親は子どもがマンガを読むこともあまり理解しないのです。私がいるところは田舎ですので、そういう保守的な雰囲気がまだあります。。わかりやすく言えば、彼らにとって洋楽やドラマなどを使った英語学習は「邪道」なんですね^^;

でも、それっておかしいですよね。言葉と文化は切っても切り離せないわけで、それを理解するのに最高のツールは、やはり洋楽やドラマや映画です。

「勉強は楽しんじゃいけない」という思い込みが、かえって英会話の理解を難しくさせているのではないか、そんな気がしてしまいます。

つらいだけが勉強じゃないです。実際、楽しくなければ勉強って続きません。万が一、そういう思いこみがあったら、迷わず捨ててくださいね^^

5.会話を理解するには、まず音の聞き取りの勉強を!

じゃあ、これからは会話を理解できるようにドラマや映画、洋楽を聞いて勉強しよう!そう思った人は、正しい方向なのですが、ちょっと待って。

こうしたツールから聞こえる英語って、学校教材の英語とはぜんぜん違って、不明瞭であることが多いです。しかもすごく早くて、スピードについていけなかったりします。そのせいで、映画やドラマってどうしてもハードルが高くなってしまいます。

よくあるのは、それで聞き取れなくて挫折してしまうこと。かつての私がそうでした。

そうしたことを避けるためには、どうしたらいいのでしょうか?

まず、英語の音の聞き取りができるようになることが大事です。英語には、日本語とは全く異なるリズムや発音変化があります。しかし、これらは学校では教えてくれない項目です。ですが、最初に、これらを学んでおくと早いのです。

私はこれをせずに、いきなりドラマや映画で英語を学ぼうとしたので、聞き取りの壁を長らく越えられませんでした^^;勉強は順番が大事です。皆さんは私みたいに遠回りをせず、最短距離で英語をマスターしてくださいね。

リスニング力UPの方法はこちらからどうぞ。

英語リスニングの悩みを解決!リズム音読とは?

<まとめ>

①学校ではいわゆる「会話」をほとんど習ってきていないので、会話が苦手なのは当然!
→会話に慣れることが必要
→言葉として訳すのではなく、場面に即して英文を理解することが必要
②会話に慣れるには、洋楽・ドラマ・映画を楽しみながら勉強することが大事
③音の聞き取りさえできれば、会話の吸収が早くなる!