なみのリズムのアサコです。
「なみのリズム」にお問い合わせいただいた悩みをシェアしていくコーナーです^^
今日の相談は田中さん。女性で会社員の方です。
なみのリズムで販売している教材「リズム音読で英語リスニング・トレーニング」に関心を持っていただき、そのお問い合わせとしてメールをいただきました。
初めまして。
HPを拝見し、「リズム音読で英語リスニング・トレーニング」に興味を持ちメール致しました。
この教材は、どの程度(レベル)の英語学習者を対象としていますか?
乱筆乱文で恐縮ですが、以下、私自身の状況です。
当方、会社員でございまして、時々国際会議に出る機会があります。
逆に言えば、その時しか英会話は使いません。
そんな生活を長い間続けておりますが、未だまともに英会話ができないのです。
5年以上、英語学習は続けてきました。
英会話学校はもちろん、各種テキスト、カラン、最近はSkype学習を2年弱続けていました。
(まったく効果を感じなかった為、先日止めました)
3年前くらい前に受けたTOEICは700点を超え、最初に受けたときよりもスコアは上がりましたが、実感として何も変わりはありません。
暗唱、CDリスニング、ポッドキャスト、ディクテーション、シャドーイング、リピーティング…
何をやっても、それ自体はできるのですが、「英会話力」は全く変わらずです。
(書いているだけで情けなくなってきましたが)
「読み書き」は時間がゆるせば何とかなります。
ですが、「話す・聞く」がダメなんです。(特に前もって準備できない”聞くこと”は特に)
会議の場で、各国のなまりの強い英語が(なまりが無くてもですが)、1度では聞き取れず、
バツの悪い思いを再三しています。
準備が可能な質問はできても、答えが聞き取れず、中途半端な笑顔で返し…正直仕事になっていません。
すみません、愚痴になってしまいました。
こんな状況ですが、アサコ先生の「リズム音読で英語リスニング・トレーニング」で改善できそうでしょうか。
20時間とのことですが、次回の会議までに、自分の英語力を何とか改善したく、効率の良い学習法を探しています。
質問自体が曖昧で申し訳ありませんが、ご返信いただければありがたいです。
ー抜粋ここまでー
「なんとかしたい!でも何をやったらいいかわからない」というとき、無力感に襲われてしまうものですよね。
そういうとき、よさそうな教材を入手してなんとかしようと思うものです。
でも、こういうときこそ、分析が必要です。リスニングができない原因というのはたくさんあります。なので、教材を購入する前に、自分ができない原因がどこにあるのかを探っておくことが大事です。
これができれば教材のミスマッチも防げますし、学習効果も早く出るようになります。
よくある症状
□音が聞き取れない
□音は聞き取れるけど意味が理解できない
□2~3回聞けば意味は理解できるけど、1回では理解ができない
□きれいな発音なら聞き取れるけど、訛りがあると聞き取れなくなってしまう
□背景知識が少ないために、話の内容を理解できない
など。
もちろん、上記の原因が複数にわたることも多いです。
なみのリズムの「リズム音読で英語リスニング・トレーニング」は、音の聞き取り力向上に特化した教材です。
目で英文を読んだら理解できるが、聞くとやさしい英語でもわからなくなってしまうなど、発音の変化に弱い人のためのものです。
なので、田中さんの弱点がそこにあるかどうかが上記の教材を購入すべきかどうかを判断するポイントになります。
そこで、田中さんには、ディクテーションをやっていただくとともに、WPM(1分あたりに読むことのできる単語数)を測っていただきました。
その結果を報告していただいたところ、、、
音はかなり聞き取れていたのです!
そして、1分あたりに読むことのできるスピードも決して遅くはありませんでした。
はっきり丁寧に発音されている英語であれば、ほぼ100%聞き取れている。しかも、TOEICリスニングレベルの英語も、8割から9割聞き取れていました。単語と単語がつながる、リエゾンの聞き取りもバッチリです!
そして、読解スピードも、ビジネスEメールなら250~300語の間、記事だと150語~200語ほどでした。これはかなり早いほうですね。
この結果から考えると、田中さんの英語力は決して低くはありません。
ただ、明確な弱点がありました。
それは、少し込み入った内容の英文になると、理解力がかなり落ちてしまうという点です。
言い換えると、英語を聞くときも、読むときも、瞬時に意味を理解することが難しい。それが、国際会議の場で外国人とスムーズにやり取りをする際の妨げになっていることが考えられます。
田中さんの場合、英語の音そのものはかなり聞き取れていたので、これはリスニング力そのものというよりも、英語力全般の問題になります。
なので、以下のようにアドバイスさせていただきました。
(中略)
ご自身で分析されているとおり、「何を言われているのか「意味」まで瞬時に咀嚼できないこと」が一番の弱点で、それを補う学習をしていく必要がありそうですね。
音はしっかり聞き取れているので、こちらは心配しなくてよさそうです。
国際会議でどのような話題が話されているのかはわかりませんが、話される話題についてどれだけ背景知識があるか、それから話の進め方とテンポに慣れていくことが必要なのだと思います。
ということで結論なのですが、田中さまの場合、リスニング力そのものというよりも、英語力全体を上げていくことを目指して学習していった方がよいと思います。
特に多読と精読、多聴と精聴を徹底して練習することをお勧めします。
会議で話されるような話題を取り上げた記事や洋書を、丁寧に、かつたくさん読んだり聞いたりして、意味を瞬時に理解する力をつけていくんです。
それから、実際に外国人と、会議に関連する話題で会話する実践練習を普段から積みましょう。
もうスクールは卒業して、容赦ないスピードの英語を話す外国人と話すようにするんです。
田中さんは、音の聞き取りはしっかりできているので、「リズム音読でリスニング・トレーニング」はさしあたって必要ないと判断。代わりに、なみのリズムの「英語学習ガイドブック」と「オーディオセミナー」を勧めさせていただきました。
ガイドブックとオーディオセミナーは、「英語でコミュニケーションするための力をいかにつけるか」というテーマで学習法を解説していますので、田中さんの学習に確実にお役に立てると判断したからです。
また、世界各国の人がどんなナマリの英語を話すかがわかるサイトがあるので、そちらも紹介させていただきました。
そして、以下のように返信をいただきました^^
英語ガイドブックとオーディオセミナー、使わせていただきます!
なまりのサイトも・・・!こんなサイトがあるなんて驚きました。
また、実際の会話に近いネタで多読と精読、多聴と精聴に力を入れます。
(英語学習のターゲットが絞れたので、このご指摘は本当にありがたいです!)
それに、振り返ってみれば、今までかなり遠いネタで学習していた気もしますので・・・(汗)
日常的に外国の方とお話する機会は、現状では難しいですが・・・
何か手段を考えます^^;
そうそう、自分がどんな勉強をすべきか、意外とわかっていないことって多いんです!
だから、間違った教材選びをしてしまったり、自分にとって必要でない学習をしてしまったりするんですよね。
実は私自身もそうで、それで英語学習に無駄に時間をかけてしまいました^^;
ということがありまして、なみのリズムでは、教材選びに迷っている人&英語学習に迷っている人からの相談を、積極的に受け付けています。
「自分と同じような遠回りをしてほしくない!」という、あくまでも自分の気持ちのためにやってますので、メール相談は無料です。
同じように悩んでいる人がいたら、お気軽にお問い合わせください。
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