こんにちは^^ なみのリズムのアサコです。
今日はRとLの発音をヒントに、リスニング力(音の聞き取り力)UPの秘訣を教えていきます。
「RとL」というと、日本人にとって聞き分けが難しいとか、発音をきちんと仕分けないと、外国人に誤解を与えるから気をつける必要があるとか、そういう話はよく聞きますよね。
でも、、、、最近、気がついたんです。
それ以前に、もっともっと大事なことがあるんじゃないかって。
1.そもそも、RもLも聞こえていない!?
生徒さんにリスニング問題を解いてもらって聞き取れないパターンというのが、大抵、単語の中にRかLが入っている場合なんです。
例えば、“He is the owner of the art gallery.” という英文があったとしたら、“the owner of”のところが聞き取れない。
“He’ll win the game.”という英文だったら、Heまでは聞き取れるのですが、その次の”llは聞こえないんですね。

振り返ってみれば、私自身も昔、この2つの音が入った部分の聞き取りが苦手でした。ディクテーションをするとごっそりと抜けてしまうのです。今なら、わかるんですけど。
ということは、
RとLを聞き分けられるかどうか以前の問題として、そもそも、多くの人がこの2つの音を認識さえできていないということが推測できます。
もちろん、発音練習などをする際に、単音でそれぞれの音を聞くなら聞くことはできると思います。ここで問題なのは、文中でRかLが出てくるとわからなくなってしまうということです。
文の中になると、両方とも聞こえなくなってしまうのです。
2.「聞こえない」の定義がわかれば対策が打てる
さて、「聞こえない」と書きましたが、何を持って「聞こえない」と言うのかを考えることが大事です。
これを理解しておくと、自分の現状把握とリスニング力UPに役に立ちます。
■「聞こえない」パターン①
音を聞き逃す。そこに音があるということすら認識していない。
■「聞こえない」パターン②
そこに何かしらの音があることはわかるが、何の音なのかがわからない。
① のパターンは、リズムを認識できているかどうかの問題です。他記事でも書いていますが、英語と日本語のリズムは異なります。英語のリズムを知らないと、日本語のリズムで英語を聞いてしまうので、音を聞き逃すことになります。
リズムについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
② のパターンは、リズムは認識できている(もしくは認識できていなかったとしても、音を捉えることはできている)が、何の音であるのかがわからない状態です。
今回の記事では、②のパターンの対策について書きます。
3.RとLの音を認識するためにはどうしたらよいのか
ひとつできることは、カタカナで英語をとらえることをやめて、RとLそれぞれの音の響きに慣れることです。
RとLの音は、場合にもよるのですが、私たちが思っているような「ラ行」の音ではないことが多いです。ですので、カタカナでとらえると音が認識できません。そこで、「ラ行」でとらえるのをやめ、「Rってこういう音だな」、「Lってこういう音だな」という音の音色を把握するようにします。
例えば、Rはくぐもったようなこもった音です。
そしてLは、あまり認識されていないことなのですが、実は発音する直前にあいまい母音が少し入ります。そのあと、「ウ」のような息の流れが止まるような音がします。
面倒なのは、単語の最初に来るか最後に来るかで、音色が微妙に変わってしまうことです。
その意味で、両者とも実は、ラ行の音には似ても似つかない音になることが多いのです。
RやLを聞き取れない人が多いのは、「それぞれラ行に近い音である」と思い込んでしまっているからだろうと思われます(これは、知人からの指摘で気がついたことです)。
4.音色を把握するってどういうこと?
英語のリズムを認識できるようになると、そこに音があるということがわかるようになり、音の聞き逃しがなくなります。
これができたら次のステップは、英語の母音・子音の音色、音の響きに慣れることです。これができてくると、かなりの程度音が聞き取れる状態になってきます。
音の響きに慣れるというのは、楽器の音色を把握することに似ていると私は思っています。

吹奏楽やオーケストラで例えてみます。吹奏楽やオーケストラに造詣が深くない人は、ところどころで目立つメロディーを聴いても、それが何の楽器による演奏なのかはわからないと思います。
例えば、あるメロディーがビオラの音色なのか、コントラバスの音色なのかは、意識して聞いている人でないとわからないと思います。
トランペットとクラリネットの音はあまりにも音色がちがうので、慣れていなくてもわかるでしょうが、クラリネットとオーボエの音色は、ちがいをまったく考えたことのない人には、どっちがどっちかわからないかもしれません。
しかし、少し聞き慣れさえすれば、両者は全くちがう音色を持っているのがわかります。
英語の子音と母音の響きも、似たようなところがあります。聞き慣れさえすれば、それぞれが全く違った音色を持っていることがわかるのですが、意識しないと、全くわからないのです。
英語をカタカナ発音でごまかさず、楽器の音色を聞くように、英語の音色やスピーカーの息遣いを聞くようにしましょう。そうすると、耳が敏感になってきて、英語の響きがわかり、細かいところまで音が聞き取れるようになります。
RとLが具体的にどんな風に聞こえるのかは、以下の記事をご覧ください^^
https://naminorism.com/master-r-and-l/
それではまた^^
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