英語の勉強が「ストレス目標」になっていませんか?

こんにちは、なみのリズムのアサコです。

日々生徒さんを見ていると、同じくらいの能力を持っているのに、英語が伸びる人、伸びない人に分かれることに気が付きます。

例えば、

IQ130以上もあるような頭のいい人なのに、テストを受けるとなぜかいい点数が出ない。
それほど勉強を頑張っていない普通の中3生が、なぜか英検2級に合格してしまう。

このちがいは一体何なんなのでしょう?

能力以外に、意識の力が大きく関わっているに違いない!

そうは思っていたのですが、うまく説明がつきませんでした。しかし、最近ようやくわかったことがあるのでシェアします。

大きなヒントになったのは、アレクサンダー・ロイド博士の「『潜在意識』を変えればすべてうまくいく」です。

人生の本質を突いた本なので、英語の勉強に限らず、うまくいっていない状況がある人にはぜひ読んでほしいと思います。

まずは結論から。


英語の学習目標が「ストレス目標」になっていると、何かとうまくいかない。

この場合、目標そのものが間違っているので、目標を設定しなおす必要がある。

この記事では、英語学習を、ストレス目標ではなく適切な目標に設定しなおすことで、成功へとつなげる方法についてお伝えします。

目次
1.ストレス目標とは?
2.ストレス目標を掲げるとどうなるのか?
3.コントロールできないことは「希望」としてとらえよう
4.英語力はどのように伸びていくのか?
5.おわりに

1.ストレス目標とは?

「ストレス目標」とはロイド博士の言葉ですが、自分の意志の力で状況を変えようとする目標のことだと考えてください。

例えば、「これから半年間の勉強で絶対にTOEIC700点を達成する!」とかです。

…ってこれって、ほとんどの人が目標として掲げるやり方ですよね。

もちろん、こういう思いを込めて勉強するのは当然のことなのですが、問題はその際の気持ちにあります。

この目標の場合、半年間勉強するかどうかは自分の意志でコントロールできますが、半年後に必ず700点取れるかどうかの結果は、自分ではコントロールできません。

しかし、ここで「どうしても取りたい!」という期待の気持ちが大きくなることがあります。そうすると、ストレスがとてつもなく大きくなります。このことが問題なのです。

『潜在意識』を変えればすべてうまくいく」によれば、ストレス目標には、このような「結果を期待する気持ち」が必ず含まれます。そして、この「期待は幸せを殺す」のです。

「『結果を期待する気持ち』が殺す対象は、幸せだけではない。健康や成功も犠牲にすることになる。それは、未来の結果を期待すると、その結果を手に入れるまでずっとストレスを感じることになるからだ。」


『潜在意識』を変えればすべてうまくいく (37ページより引用)

仕事で成功したい、人生を豊かにしたいと思って英語の勉強を続けているのに、それがかえってストレスになってしまうのです。目標を達成できればまだいいのですが、思ったような結果が得られないと失望してしまいます。

「これだけやったのに伸びない」、「できない」、「自分はダメなんだ」と嘆いてしまうことがありますが、そうなっている場合、英語の学習がストレス目標になっているということです。

2.ストレス目標を抱えるとどうなるのか?

ストレス目標に向かって、頑張ってしまう。この罠にはまっている人は多いです。私も例外にもれず、誰もがよく陥ることなので、注意が必要です。

「いやいや、ストレスを抱えながらも頑張ることはいいことじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、ストレスを抱えながらの頑張りは、まずい結果につながります。

本によれば、ストレスには以下の悪影響があります。

1.ストレスは病気の原因になる。
2.ストレスは頭の働きを低下させる。
3.ストレスはエネルギーを奪う。
4. ストレスがあると、あらゆることにネガティブになる。

勉強しなきゃいけないのに、やる気が起きない。テスト受けたのにまたダメだった。どうせ自分は…と考えてしまう。多くの人が、思い当たる部分があるのではないでしょうか?

ロイド博士は、この1から4を踏まえて、

ストレスがあると、どんな課題もほぼ確実に失敗する。

と結論付けています。

確かに、1から4の状況があって、何かがうまくいくとは思えませんよね。

つまり、英語に限りませんが、何かいい状況を作ろうとするなら、こういったストレスは何としてでも避けなければなりません。だからこそ、ストレスになるような目標を掲げてはいけないのです。

3.コントロールできないことは「希望」としてとらえよう

では、どのように目標を設定すればいいのでしょうか?

ロイド博士は、ストレス目標として掲げているものは「目標」ではなく「欲求」にしなさいと言っています。

個人的には「欲求」という言葉がちょっと強い気がするので、日本語的には「希望」のほうが適切かなと思います。「希望」はこうなったらいいなという程度のものであって、そこに執着心はありませんよね。

さっきの例でいえば、半年後に「TOEICで700点取れたらいいかな」くらいの気持ちにとどめておくんです。

そして、自分の意志で100%コントロールできることだけを「目標」として設定します。100%コントロールできることというのは、「今すぐ(例えば30分以内に)自分の意志でできること」です。

例えば、今すぐ単語を10個覚えるとか、長文一題解いてみるとかですね。それも、平安な気持ちで行うことが何より大事です。

つまり、結果に執着せず、「希望」に向かって、目の前にある今すぐできることを淡々とやっていく。

私自身の経験から言っても、これが一番効果があるようです。そして、このプロセスそのものを楽しむことができれば最高ですね。

ただし、ここでどうしても目標を「希望」に変えることができない人、どうしても結果に執着してしまい、その執着を手放せないという人がいるかと思います。

こういう人は何か別のことで問題を抱えている可能性が大きいです。まず先に、そちらを解決しておく必要があります。

その解決の仕方については先ほどの本に書いてあるので、思い当たる人はぜひ読んでみてください。

4.英語力はどのように伸びていくのか?

参考までに、ここで英語力がどのように伸びていくのかを概説したいと思います。

一般的に、英語は、やればやるほど、必ず伸びます。これは確実に言えることです(ただし、学習法が間違っていなければ、ですが。正しい学習法については当ブログにいろいろ記事を書いていますので、読み込んでくださいね^^)。

その意味で、英語は努力を裏切りません。ただ、実力の伸び方は右肩上がりとは限らないのが悩ましいところかと思います。また、伸び方も人によってそれぞれです。

私の上司の言葉を借りれば、「人それぞれに比例定数がある」のです。「もともと頭がいい人は比例定数も大きい。そうでない人は定数が小さいのだから、頭のいい人以上に頑張らなければならない。それは仕方ない。でも、やれば必ず伸びる」のが英語です。

また、閾値というものもあります。例えば、単語を500個覚えきったとします。でも、それでいきなりテストの点数が伸びるとか、英会話で話がいきなり理解できるようになるかというと、そうとも限らないのです。

バケツに水を入れ続けても、あふれるまで外からは中身がわからないのと同じように、勉強量もある一定量に達するまで、自分では実力の伸びを自覚できなかったりします。そして、バケツの大きさも人それぞれです。そういうものなんですよね。

なので、いつ伸びるかはわからないんです。どれだけ勉強すればTOEICで700点とれるのか、はわからないのです。わからないことに、やきもきしてはいけないんです。

幸い、英語の勉強をしながら、楽しむのか、それともヤキモキするのかは、自分で選択することができます。今の時代、どんな英語力でも楽しめる教材がいろいろあります。中学3年生までの文法がわかれば、楽しめる物語も多いですし、全く英語がわからないレベルであったとしても、洋楽を聞いて歌って楽しむことだってできます。

英語の勉強が苦しいと感じたら、楽しむことができないと思ったら、ネガティブになっているなと思ったら、ストレス目標のせいで、ストレスいっぱいだということです。この場合、まず自分を癒す必要があります。

5.おわりに

最初の話に戻りますが、

IQ130以上ある生徒さんが試験で成果を出せなかった理由は、「恐怖」にありました。何らかの理由で、試験結果に対して過剰な恐れを抱いているようでした。事実、試験が近づいてくると、授業に来なくなりましたし、最後の試験は、「どうせ点が取れないから」と言って、試験に向けて勉強することをも放棄してしまいました。

一方、英検2級に合格した中3の生徒さんは、試験結果にほとんど執着していないようでした。親が「受験しろ」というから勉強しているふうであり、本人は2級合格に対してそれほど思い入れはないようでした。ただ、まじめな生徒さんで、授業に来ている間だけはしっかり勉強していました。

前者の生徒さんは、考えすぎて夜もよく眠れなくなっていたようです。受験が大きなストレス目標になっていたことは間違いありません。

後者の生徒さんは、「自分は物忘れが激しい」と言っていました。家に帰ると、授業の内容をすべて忘れ、次の日の学校の持ち物さえよく忘れていたそうです。家に帰ると、自分の好きな趣味に没頭していました。英検2級は目標でしたが、彼女にとってはストレス目標ではなく、「受かったらいいな」という「希望」程度のものだったのです。

「頑張れば報われる」と私たちは思いがちです。その通りのこともあるのですが、期待を大きく持ちすぎた上での頑張りは、むしろ逆効果になります。

思い当たる人は、気を付けてくださいね。

今回の記事では話が大きくなりすぎるので取り上げられませんでしたが、実は、成功に必要なのは意志の力ではありません。ロイド博士は、意志の力がまったく役に立たないことを実証しています。それ以上に大切なことは、潜在意識に働きかけ、平安な気持ちを保てる状態にすることです。

今回の記事で取り上げたロイド博士の本は、AIスピーカーの朗読で途中まで聞くことができます。もっと詳しく知りたい人は聞いてみてください。

続きが気になったら、のほうもぜひ手に取ってみてくださいね!

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