こんにちは 🙂 リズムで英語をマスターする!
なみのリズムのアサコです。
高校生の時、英語の構文を丸暗記しなければいけなくて、苦労したという経験はありませんか?
一生懸命覚えたはずなのに、もうはるか記憶のかなた…なんて人も多いと思います。
でも、構文を本当の意味で習得すれば、英語を聞く力や話す力にもなるんです。
そこで今日は、構文のつかみ方について説明していきます。
そもそも構文って何?
構文とは、いわば文章の決まった型のようなものです。
私たちは普段、パターンで会話をしていますよね。
例えば、誰かと会話しているときに、

というフレーズを聞いたら、
そのあとに「どうするのか」という文が来る、ということが推測できるはずです。
また、

というフレーズを聞いたら、
そのあと「面白くない」とか、「感動できない」とか、そういった否定の言葉が続くということが予測できますね。
文章というのは、こうした決まった型(パターン)からできているんです。
このパターンがわかると、次に来る情報が推測しやすくなる。だから、私たちは、言葉を理解することができるのです。
「たぶん…」と言ったら、「…じゃないかな?」と言いたくなる。
「絶対…」と言ったら、「…だよ!」と言いたくなる。
これって、条件反射的ですよね?理屈で考えているわけではありません。
構文の学習とは本来、この感覚を養うことなんです。
英文や日本語訳の丸暗記はダメ
さて、このことが理解できれば、構文の英文を丸覚えしたり、日本語訳を丸暗記することが、なぜ役に立たないのかがわかると思います。
丸暗記すると、そこには「感覚」がありませんよね?
この言葉が来たら、次にこう言いたくなる。
この感覚が大事なのであって、この感覚なしに丸暗記しても、忘れるのは当然なのです。
では、この感覚をどうつかんだらいいのか、いくつかヒントをお伝えしていきますね。
「足りない情報を追加していく」という感覚を持つ
構文の感覚をつかむ方法のひとつは、「足りない情報を追加していく」という感覚を持つことです。
例えば、

(「これは家なんです」)ときたら、

が気になります。
そこで、どんな家なのかという情報を追加するわけです。
そのとき、その情報を追加する接着剤として、where(場所を表しているので)を用いるという意識を持ちます。
where Shakespeare was born.

これは家です→どんな?→シェイクスピアが生まれた
同じように、
I found it difficult…(「難しいってわかりました」)ときたら、
「何が難しかったのか?」が気になります。
そこで、難しかったことの内容を追加します。
このとき、その情報を追加する接着剤として、toを用いるという意識を持ちます。toは、この後にも述べますが、「これ!」と指をさしているようなイメージを持つといいでしょう。
to pass the examination.
I found it difficult to pass the examination.
難しいってわかったよ→何が?→その試験に受かることがね。
これは、語順感覚でもあります。
英文を読みながら「次にこういう情報が来るはずだ…」という感覚を持てるようになったら、正解です。
つなぎ言葉の意味を感じる
もうひとつ大事なことは、さっきのこととも関連するのですが、つなぎ言葉の意味を感じるということです。
asの感覚
例えば、as。
asの基本的な意味は、「並べる」ということにあります。
次の例文を見てください。

「私、同じパソコンを持ってるよ」
「同じ」ときたら、「何と同じなのか」が気になります。
そこで、次のように付け足すわけです。

「あなたのパソコンと。」
こんなふうに、何かと何かを並べるときに使うのがasなんです。
同じように、
I am as old…. 「私、同い年なんです。」→誰と?
as you. 「あなたと」
という構文も中学で習ったはずですね。
toの感覚
もうひとつの例として、toの感覚もつかんでみましょう。
I asked him…. 「私は彼に求めたんです」
とくれば、「何を?」ということが気になります。
to help me. 「私を助けてくれるようにと」
このときのtoは、「これ!」と指をさしているような感覚です。
同時に、相手に行先を示している感じなのです。
go to school/ go to work「学校に行く」「職場に行く」などの、行先を示すtoと同じように、I asked him to help me.のtoも、行動の行先を告げているわけです。
他にも、soやthatなど、構文におけるつなぎ言葉はいろいろあります。
それぞれどんな役割を果たしているのか、意味を感じ取れるようになりましょう!
感情を込める

言葉というのは、少なからず感情と結びついています。
構文においても、感情を感じ取れるようになると、構文本来の感覚をつかみやすくなります。
例えば、It is natural that he should be angry. という構文があります。
これは、「彼が怒るのも当然だ」という意味ですが、なぜshouldが入るのかわからず、shouldを入れるのを忘れる人が多いと思います。
構文集などの解説を見ると、「命令、要求、提案、主張などを表す動詞や形容詞のあとのthat節にはshouldが入る」というような説明が大抵書いてあります。
でも、これではわかりにくいですよね。
要は、「こうだ!」「これやらなきゃ」「こうだと思うの!」という風に、ちょっと強い感情が込められるとき、その気持ちがshouldに表れるという感覚を持っておけばよいのです。
倒置も同じです。
So shocked was she that she fainted.
「彼女はとてもショックを受けたので、気絶してしまった」
she とwasがひっくり返ってますが、ショックを受けたことを強調するがあまり、その勢いで主語とbe動詞がひっくり返ってしまった、と考えてはいかがでしょうか。
例文を無機質なものとしてとらえていると、構文も覚えられません。
日本語で、
「だから言ったじゃないの!」
「でも…!」といったフレーズが自然と口から出てくるように、
言葉は、感情と結びついていると出てきやすくなります。
こうした感覚が身に付くと、構文を使って、文章をその場で組み立てていくことができるようになります。
これが、読み書きの力はもちろんのこと、聞く力、そして話す力にもつながっていきます。
ぜひ参考にして日々の学習に役立ててください。
構文についてもっと知りたい人へ
構文についてもっと知りたい方は、文型の意味もつかんでおきましょう。
前置詞の意味がわかると、構文や熟語の意味がよく理解できるようになります!
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英語の語順感覚を身に付けたい人は、スラッシュ・リーディングを練習しましょう!
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