なみのリズムのアサコです。
今年(2016年)の5月末のテストから、TOEICの出題形式が変わるんですよね!
ちょっと反応遅いですが、新形式対応版の問題集を買って、問題を解いてみました。
結果はこんな感じ↓↓

リスニング100問中96問、リーディングは100問中95問正解しました!
本当は満点目指したいんですけど、各セクション4~5問間違えているので、まだダメかな…。
それはさておき、大まかな感想からいきますね。
目次
1. TOEIC新形式問題を解いての大まかな感想
2. 新形式で変わった点と対策方法―リスニングセクション
2-1. Part1&Part2の変更点と対策
2-2. Part3&Part4の変更点と対策
3. 新形式で変わった点と対策方法―リーディングセクション
3-1. Part5&Part6の変更点と対策
3-2. Part7の変更点と対策
4. リーディングセクション、全体の時間配分は?
最後に
1. TOEIC新形式問題を解いての大まかな感想
リスニングでは3人の会話を聞かなければならず、リーディングでは3つのパッセージを読まなきゃいけないということで、若干緊迫感がありました^^;
私、読むの決して遅くはないんですが、それでもTOEICの問題だと「立ち止まってるヒマはない!」という切迫感がかなりあります。基本、サクサクと解いていかないと、タイムオーバーになるような作りになっていると思います。
今回、リスニングに図表が加わった分、一度に見なければらならない情報が増えたので、その切迫感が更に増しました。また、マルチプル・パッセージでは3つ同時に参照しないといけないので、ダブル・パッセージよりも、解くのに時間がかかるようになりました。
テスト終了時点でストップウォッチを見たら、残り3分でしたからね^^;
でも、全体的な難易度とボリュームは、これまでと変わらない感じがしました。
それはそうです。難化してこれまでのスコアとの差が大きく出たら、テストへの信頼が揺らぎますからね。
確かに難しい問題もありましたが、英文内に答えが明示されている、かなり簡単な問題も多くありました。「あれ?こんなに簡単でいいのかな。引っかけとかじゃないよね?」…と一瞬不安になった個所もあったくらいです。 むしろ、これまでのダブル・パッセージの入り組んだ問題に比べれば、解くのが楽な問題の方が多いという印象を受けました。なので、形式が変わったからと言って、それほど恐れなくていいと思います。
感じたのは、文脈を重視する問題が増えたということです。
「英文を日本語訳できるだけじゃダメだよ!」ということは、このサイトの記事の中で何度もお伝えしていることなんですが、まさに日本語訳を覚えているだけでは乗り切れない問題が増えたな、という感じがしました。
ここまでのまとめ
・一度に参照しなければならない情報が増えたので、解くのがより忙しくなった
・とにかく早く読んでいくこと=スピードが大事
・難易度とボリュームはこれまでと変化なし
・やさしい問題も多いので、恐れることなかれ
ということで、次は新形式で何が変わったのかを見ていきましょう。そして、各パートの対策をお伝えしますね!^^!
2. 新形式で変わった点と対策方法―リスニングセクション
2-1. Part1&Part2の変更点と対策
Part1は設問内容に変更なし。出題数が従来は10問だったのに対し、新形式では6問になりました。Part2も設問内容に変更ありません。これまで全部で30問だったのが、25問に減りました。
両者とも、これまで通りの対策でOKでしょう。
2-2. Part3&Part4の変更点と対策
Part3の変更点
Part1とPart2の出題数が減った分、Part3の問題数が従来の30問から39問に増えました。その分長くなっていますので、これまでよりも集中力を持続させることが必要です。
Part3では3人による会話が導入されました。でも、恐れるなかれ。というのも、3人による会話の設問は、39問中3問だけ。つまり、ひとつの会話だけなんです。あとは従来通りの2人の会話ですから、安心してください。
しかも、設問の最初のところで、”~~~conversation with three speakers.” とアナウンスしてくれます。明言してくれるので、心の準備もできますね。親切だと思います。
注意点は、3人による会話の時、これまでとはちょっとちがった質問がされるということです。それは、発言の意図を問う設問です。
例えば・・・
TOEICのシチュエーションとはちょっと違いますが、自分の子どもが泥だらけで家に帰ってきたという場面を想像してください。そのときにそれを見たお母さんが、
“Oh, my. Look at you!”
と言うとします。
さて、このときの”Look at you!”の意味は何でしょうか?
「一体どうしたのよ、その格好!」という意味だと考えられますよね。
ここでは直訳の「自分の姿を見てみなさい」という意味だけで述べている発言ではありません。文脈が問われているわけです。
こういう設問が出るようになったんですね。これは大きな変化だと思います。TOEICの変更目的にあるように、実際のコミュニケーションにより近い形の設問が出題されるようになったのです。
もうひとつの変更点は、会話の各設問に加え、図表が加わったこと。例えば、地図が載っていたり、オンラインショッピングの注文フォームが載っていたりするんですね。各3問中の1題は、この図表を参照した上で解答しなければなりません。
図表がある分、一度に見なければいけない情報が増えるので、ちょっと忙しくなります。
ただ、この形式の問いは39問中9問、つまり最後の3つの会話のみです。図表そのものはごくシンプルなので、落ち着いて取り組みましょう。
Part3の対策
3人の会話になったからと言って、会話そのものが特にややこしくなったというわけではありません。もちろん、男2人もしくは女2人になる分、どの人がどの人なのか、というのは区別がつけがたいですが・・・^^:
基本的には、話の全体的な流れと、それぞれのやり取りに耳を傾けられるといいでしょう(もちろん、これがすぐにできれば苦労はしないと思いますが…これは練習あるのみ)。
対策としては、よく使われる会話表現を覚えておくことです。
例えば、“I made it!”、“Definitely.”、“Possibly.”、”I’m afraid not.”とかですね。それも、日本語訳だけ覚えておくのではなくて、どんな場面でどういった文脈で使われるのかを確認しておきましょう。
もうひとつの対策ですが、速読の練習をしておくことです。これは、従来のTOEICテストでも必要なことなので、目新しいことではないですが、短い時間でなるべく多くの英文を理解できるように日ごろからトレーニングしておきましょう。
Part4の変更点と対策
Part4の設問数は、これまで通りの全40問です。
変更点はPart3と同じく、図表が加わったこと。図表が加わっているのは最後の2つのトークのみです。図表を参照して解く問題は各1問です。
Part3の対策と同じように、速読の練習をしておくことが役に立つと思います。図表が出てきたからと言って、問題の難易度が上がっているわけではありません。目で見て確認できる分、図表問題は解くのがやさしいとも言えます。
3. 新形式で変わった点と対策方法―リーディングセクション
3-1. Part5&Part6の変更点と対策
Part5&Part6の変更点
Part5は内容に変更点はありません。出題数は、従来の40問から30問に減りました。
Part6は、問題数が従来の12問から16問に増えました。変わったところと言えば、適切な文章を入れる問題が出題されるようになったことです。これも、文脈を問う問題だと言えますね。英文全体の流れをつかんだ上で、解答することが必要です。
Part5&Part6の対策
Part5はこれまで通り。Part6の新たな傾向に対しては、文の流れを論理的に読む練習が必要です。いわゆる、ロジカルリーディングというやつですね。
もちろん、こういう問題が出るから必要というわけではなくて、論理的に読むという能力は、英文を読むのにそもそも必要な力です。なので、普段から英語をある程度勉強している人なら、Part6の新形式に対しても、問題なく対応できるはずです。逆に問題が解けなくなってしまったという人は、英文を読む力そのものが弱いということなんです。その場合は、市販の長文読解問題集を使って、鍛錬に励みましょう!
Part6のような適切な文を文中に入れる問題って、大学入試の問題とかでよく見かけます。センター試験の問題とか。特に論理能力を身に付けたい場合は、大学受験用の問題集で鍛えておくのがオススメです。後にあげる記事を参考にしてくださいね。
3-2. Part7の変更点と対策
Part7の大きな変更点は、チャット問題とトリプル・パッセージが導入されたことです。
チャット問題は、短いメッセージのやり取りが中心なので、他の問題と比べ、特に難しいことはありません。むしろ短くて読みやすいので、今回導入されて返ってラッキーなのではないかと思うくらいです。チャット問題は、Part7の中で1つ、設問は2問です。
問題はトリプルパッセージの方ですね^^;
トリプルパッセージは全部で3つ、設問は15問あります(ひとつにつき、設問5問)。これがなかなか、解くのに時間がかかります…!ただでさえ時間制限が厳しいのに、最後の方になればなるほど、解くのに更に時間がかかるようになってくるわけです。うー、ますますプレッシャーですね^^;
ということで、時間配分に気を付けて解いていきましょう(全体の時間配分は後でお伝えしますね)。
ポイントは、
①まずひとつめの文書をさらっと読んで、トピックをつかむ。
②次に各設問に目を通し、何が問われているのかを確認する。
③メール文などしっかり読み込み、人物関係や出来事の流れを把握する。
私流のやり方ですが、大体こんな感じで解きました。
パッセージが3つになったからと言って、問題が難しくなったわけではありません。でも、たまに、相互のパッセージを注意深く相互関連させないと解けない問題というのがあります。ほとんどの人にとっては、そこまで読み込む暇はないと思いますので、そういう込み入った問題は飛ばしてしまいましょう。最後の問題までたどりつくことの方が大事です。
4. リーディングセクション、全体の時間配分は?
リーディングセクションの時間配分ですが、
Part5 → 10分
Part6 → 10分
Part7シングルパッセージ → 25分
Part7ダブルパッセージ&トリプルパッセージ → 30分
合計75分
私は↑のような時間配分で解きました。
最後は3分くらいあまったので、Part7全体で実質使った時間は合計52分くらいでしょうか。あまった時間は、Part5と6の見直しに使いました。ちょっとアヤシイ問題がいくつかあったので^^;
・・・にしても、時間ギリギリですね。もっと余裕持って解けるようになりたいです。まだまだ私も速読の練習をせねば!と思いました(日ごろ、人に「速読練習しろ!!」と言っている立場なので。自分もやれよって感じですね!→自戒を込めて)。
ということで注意点ですが、ちょっとでも「わからない!」と思って考えるのに時間を費やすと、すぐに時間がなくなってしまいます。なので、絶対に立ち止まらないようにしましょう。わからない問題はすっぱりとあきらめて、とにかく先に進むことが大事です。
以上、TOEIC新形式の問題を解いた感想と変更点&対策についてのお話でした。
参考になれば、幸いです!
最後に
さて、最後に伝えたいこと。それは、TOEICテストそのものに振り回されてはならない、ということです。本当に英語の実力があれば、どんなに形式が変わったってスコアは変わらないものなんです。
もし、新形式になってやりにくくなったと感じるとか、スコアが大幅にダウンするようであれば、それは、そもそも勉強の仕方が間違ってるんです。本来は(こんな記事書いておいて本当に何なんですけれど^^;)、テクニックとか対策なんてする必要がない、というのが理想的な姿なんですね。
形式が変わったとかで、いちいち振り回されないようになりたいものです。そこで提案。どんなテストにだって対応できる、ホンモノの英語力を身に付けましょうよ!
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