なみのリズムのアサコです♪
今日は英文法についての豆知識1分コーナーです!
今日解説するのは、高校生で一番最初に習う、文法の単元のひとつ。
自動詞と他動詞についてです。
この2つ、実は文法全体を理解する上で、とっても大切な概念なんです!
一番の基本といってもいいくらい。
でも、理解していない人が多いんですよね…^^;
自動詞と他動詞を知っておくと、英文法がもっと理解できるようになるので、この機会にしっかりと学んでおいてくださいね^^
他動詞と自動詞を理解していないとこうなる。
この間、高校2年生に、学校の宿題で英作文が出ていたので、その解説をする機会がありました。
そしたら、こんな間違いをしてました。
次の日本語を英語にしなさい。
「身振りや表情でこちらの意図を伝えられるとしても、やはり言葉は必要である。」
下線部の日本語だけでいいので、みなさんも考えてみてくださいね。
私の生徒さんはこう書きました。
Languages need.
この英文、どう思いますか?
これだと文章としておかしいのは、わかるでしょうか。
needは単に「必要だ」という意味ではなくて、「何かが必要である」という意味。他動詞なんですね。
needが他動詞であることを理解していないと、こういう間違いをしてしまいます。
ちなみにこの子は、動詞と形容詞の区別もできていないところがあるので、間違い方に拍車がかかっているのですけど…。
We need language. か、形容詞を使ってLanguages are necessary.と書いてほしいところです^^
そもそも、自動詞と他動詞ってどう違うの?
こういう場合、先生は「needは『何かを必要とする』という意味なんですよ、”need A” として覚えておきましょうね。」
という説明をすることが多いと思います。
でも、もっと掘り下げてほしいんです。もっと大きな枠組みを知っておくと、強いですからね^^
大きな枠組みというのは、
動詞にはそもそも、自動詞と他動詞という2つの使い方があるんだ、ということです。
それを前提条件として頭に入れておくことがもっと大事なんです★
この前提条件に立った上で、動詞を覚えていけるかどうか。
これが、後々英語力に大きな差がついていく要となります。
さて、他動詞と自動詞。
学校でどう習ったか、覚えてますか?
両者のちがいって説明できますか?
「んー、なんか、そういうのもあったような…」
「そうそう、discuss about Aはダメで、discuss Aが正しいんだよね!テスト前に覚えたわー」
なんて人もいるかもしれませんね。
“listen to”のように、前置詞が必要な場合は自動詞で、
“hear”のように、直接目的語をとる場合は他動詞。
そんな風に覚えた人もいるかもしれません。
そう。多くの人は、こういう丸暗記しかしていないから、他動詞と自動詞の本当のちがいを理解してないことが多いんです。
「discuss about Aは間違っていて、discuss Aが正しい」
こういう知識を覚えておくことはもちろん大事なんですけど、それ以上に大事なのは、
なぜ他動詞は前置詞が必要なくて、なぜ自動詞は前置詞を必要とするのか
ということをちゃんと理解してあげることなんです。
他動詞の持つパワーを感じることが大事
他動詞って、絶対に目的語が必要なんですね。
なんでかというと、他動詞にはパワーがあるから。言い換えると、「目的語に対して直接的に働きかける」役割を持っているからです。
例として、さっきの”discuss”をWEBLIO辞書で調べてみましょう。
そうすると、「『細かくなるまで振って砕く』が原義」と書いてあります。
つまり、「討論する」というのは、英語では「話そのものを振る」ようなイメージで、あらゆる角度から詳しく検討するプロセスを指すのです。
もちろん、話そのものを物理的に振ることはできないですが、そういうイメージで「話し合う」ということですね。
小麦粉をふるいにかけるようなイメージと重なるところがあるかもしれません。かたまりがあったら、それをつぶして、細かくしていくような感じでしょうか。
ここから、discussが目的語に及ぼす直接的な感じを受け取ることができるのではないでしょうか?
話題そのものを振っているのですよ。だから、”discuss the issue”なのであって、”discuss about the issue”ではダメなんですね。
aboutは「周辺」という意味ですから、「話の周辺を振る」では、意味がなんだか通らないですよね^^だからaboutはいらないわけです。
一方、似たような意味のtalkは「~について話す」という意味なので、「~について話す」という意味で”talk about”を用います。talkの場合は、「誰かとぺらぺらとおしゃべりする」という意味合いを持つからです。
この場合は、ある話題の周辺をぐるぐるとおしゃべりしている感じになりますね。
discussとtalk aboutは日本語ではどちらも「~について話し合う」と訳せますが、両者が表しているものは、ちょっとちがうわけです。
では、自動詞と他動詞。どう学びますか?
ひとつの方法は、辞書を読む習慣をつけることです。そうすれば、上記の高校生のような間違いはしなくなります^^
ということで、こちらの記事もよかったらどうぞ。
自動詞と他動詞など、学校の授業では抜け落ちてしまいがちな、大事な文法知識をレポートに詰め込みました。もっと詳しく知りたい人は、こちらをぜひ読んでみてください(無料です)。
「えーっ、知らなかった!」なんて、目からウロコが落ちるはずです♪
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それではまた!
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